健康保険:財務ガイド

健康保険とは

健康保険は全ての居住者に加入が義務付けられています。来日後、雇用主を通じて、または居住する市区町村の役所で直接加入する必要があります。

主に2種類あります:自営業者や無職の方向けの国民健康保険と、会社員向けの社会保険です。

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健康保険料はいくらかかりますか?

保険料は加入する保険の種類、収入、居住地によって異なります。以下に一般的な概算を示します。

保険の種類 保険料の計算方法 負担割合
国民健康保険 前年の所得に基づき、固定額を加算 加入者が100%負担
社会保険 通常、月給の約9-13% 事業主が50%負担

一般的に、社会保険は国民健康保険より安価です。これは事業主が保険料の50%を負担するためです。

月給30万円の場合の月額保険料計算例:

  • 保険料率:11%(都道府県・保険者により異なる)
  • 総保険料:33,000円(300,000円 × 11%)
  • 事業主負担:16,500円(総額の50%)
  • 従業員負担:16,500円(総額の50%)

健康保険の給付率はどのくらいですか?

健康保険制度では医療費の70%が給付され、患者負担は30%となります。ただし、経済状況や年齢によって例外があります。

  • 標準自己負担: 一般(18-69歳)は30%
  • 軽減自己負担: 18歳未満は20%
  • 高齢者自己負担: 70歳以上は所得に応じて10-30%
  • 高額療養費制度: 所得に応じて月額医療費の上限を設定

支払い額の上限はありますか?

高額療養費制度(こうがくりょうようひせいど)では、月額支払いに上限が設定されています:

年収 月額上限
370万円未満 57,600円
370万円~770万円 80,100円 + (医療費-267,000円)× 1%
770万円超 252,600円 + (医療費-842,000円)× 1%